3つの制作方針
一方、
「こんな音楽をありがとう!」
と言いたくなる、ぴったりな音楽が届いた経験もあるのではないでしょうか。
この差を作り出すものは何でしょうか?
この原因は、当然作曲家の音楽スキルにも関係しますが、それ以上に「監督の視点」の有り無しが大きく影響していると私は考えます。
極端な例ですが、シーンによっては近所のピアノが漏れ聞こえてくるような
「初心者のピアノが、ぎこちなく鳴っている」
くらいが丁度よい場合があります。
そんなシーンでは初心者のピアノの特徴をとらえた、「実に初心者らしいピアノ演奏」を音で製作しなくてはなりません。
もしそこに、プロ演奏の「巧みなピアノ」が鳴ってしまえばどうでしょうか?きっと、シーンは台無しになるのではないでしょうか?
同じような例ですが、
元気一杯の部活男子を表現したいシーンであれば、ラヴェルのような繊細な音楽でなく、乱暴なギターロックのようなものが求められるはずです。
せっかく「良い音楽」が出来上がっても、シーンの意図を組まない「良い音楽」は、どれだけ高度であれ、使うことはできません。
もちろん、これは極端な例ですが、制作を行う中で現実にこのような状況は大なり小なり起こっているではないでしょうか。
音楽家が日々音楽的研鑽を重ねていることは間違いのないことですが、映像に音をあてるのであればシーンの意味を解釈できる「監督の視点」が音楽家にも必要であることは自明です。
当方はこの点を特に重視しています。
コンセプトレベルでのコミュニケーションが可能なこと。
コンセプトの視座から適切な音楽を作り出してご提案できること。
このような姿勢を徹底しています。
2 nd
「強い表現」を
追求します
劇伴音楽の作り手は劇を伴奏するという意味で、「背景に徹するような音作り」を求められ
ますが、当然、強く印象に残る音楽が必要な場面もあります。
この点、劇伴作曲家は全員とは言わないまでも、背景に徹する音使いになりがちで、ポップス作曲家に比較して音楽の印象が弱くなる傾向があることは否めないのではないでしょうか。
ポップスには、印象強く聴かせる様々なノウハウがあります。当方は研究を重ね、新しい音楽を分析し、強く印象付けるスキルをアップデートしています。
当方は、いわゆる劇伴的な音使いばかりでなく、ポップス由来の強い音使いにも対応します。
3 rd
「多ジャンル」を
制作します
現代では音楽制作の敷居は下がり、メロディーだけ作る作曲家、ポップスのみに特化した
作曲家、などが巷にあふれています。
しかし、音楽はポップスが全てではなく、クラシック、ジャズ、ラテン、テクノ・・等
無数の表現が存在しうるものであって、映像を専門とする作曲家であるなら、古今の多ジャンルの音楽に対応できることは必須です。
当方は、経験と研究を生かし、
クラシックから、ビックバンド、ボサノヴァ、ポップス、ロック、テクノ、EDMなど、一般的なコンテンツに使用されうるジャンルに広く対応します。